五代目歌舞伎座が出来てから、初めて歌舞伎を鑑賞しに行きました。
ちょうど改装から1年目という特別な節目で鳳凰祭だそうで。
外観はビルの真下に和風建築、とかなり不思議な光景…
中に入ってみると、まるでデパートのように広い場所で驚きました。
地下や広場だけでなく、客席外の通路にもお店があり
日本画など絵画の原画などもたくさん飾ってあって
見てるだけでも色々と楽しめる場所でした。
今回見てきた夜の部の演目は
「一條大蔵譚」「女伊達」「梅雨小袖昔八丈」の三つ。
そのうちの「梅雨小袖昔八丈」は以前にも見たことのあるお話でした。
舞踊の「女伊達」は、男勝りの小粋な女伊達「お光」が
大勢の男相手を相手にボコボコにしてしまう
なんともすごい内容でしたが、刀の代わりに傘が使われていて
その傘の演出が実に華やかでした。
「梅雨小袖昔八丈」はちょいワル系の「新三」が主人公のお話で
新三が白子屋の番頭忠七をそそのかして店の娘のお熊を連れ去り
十両で娘を取り戻そうとやってきた親分の源七に恥をかかせたり
小悪役ぶりを見せるのですが…
家主の長兵衛には頭が上がらず、三十両でお熊を手放す事になり
さらにやり込められて本来の三十両という約束ではなく、十五両とかつおで
せしめられてしまうという内容。
そのやりとりが実に面白おかしくて、笑いを誘います。
江戸の当時は大家さんにあたる家主は偉い存在で
たとえ悪役でも歯がたたない、というお話を聞いたことがあり
その背景を知ってるとまた楽しめる演目だと感じました。
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2014年04月の記事は以下のとおりです。
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