ZABADAKの音楽

ZABADAK-I/銀の三角

zabadak-I
ZABADAKのデビューアルバム「ZABADAK-I」と2nd「銀の三角」の二枚を
再収録したアルバム。
「銀の三角」のタイトルは萩尾望都先生の同名漫画からつけられたもの。
この2枚は松田克志さんがまだメンバーだった頃のアルバムであり
初期ZABADAK特有の透明感、無機質さ、渋さ、そして叙情的な歌詞と
後のアルバムとは違った空間を感じられる。
(曲順は再販版のEMI ROCKS The Firstのものに準じております)

1.わにのゆめ

ZABADAKがデビューする前、吉良さんが参加していたバンド
「びわ」の頃からある曲で、当時は「ライオンが来たぞ」という曲名だったようだ。
ブルースを思わせる低音ベースに、吉良さんの渋い囁き声のような歌から
けだるそうなわにの日常が浮かんでくる。

2.森林学者

わにのゆめから曲続きになっている、1分にも満たないインタールード的な曲。
渋めだったわにのゆめからうって変わって、オルゴールの音をバックに
メルヘンなメロディが流れる可愛らしい曲。
最後、ネジを回すような音と共に曲が終わるのが良い。

3.パスカルの群れ

シンプルな音構成の3拍子で、上野さんの透明な歌声が響く。
「不思議な蜉蝣」の部分で声がエコーしたり、後半に唐突に勢いのある声が入ったり
コーラスの使い方が全体的に実験的で面白い。

4.ポーランド

今やZABADAKの代表曲の1つとも言えるインスト曲。
反戦から生まれた曲で、リコーダーやギターのメロディが郷愁や物悲しさを感じさせ
所々に入る「ハッ!」の掛け声が力強く勇ましい。
ライブではおなじみのレパートリーで「風部」と呼ばれる客席参加のリコーダー演奏が
ZABADAKライブでの名物となっている。

5.オハイオ殺人事件

イントロのどこか不安を感じさせるリコーダーのメロディからはじまり
英語の歌詞で歌われるミステリアスな曲。
歌詞の内容はいかにもサスペンスだが、真実や本当の幸せへの問いかけにも感じられる。

6.水のソルティレージュ

Fra Lippo Lippiの「Shouldn't have to be like that」を日本語詞でカバーした曲であり
同時にZABADAKのファンであるわかつきめぐみ先生の漫画のタイトルでもある。
ソルティレージュとは仏語で呪文という意味。
水のようにキラキラした透明感溢れる音色、異国を思わせるリコーダーのメロディ、
そして吉良さんと上野さんによる、やわらかく淡い声で歌われる歌詞。
原曲の雰囲気を損なわず、かつZABADAK独自の世界観を描いている
見事なカバー曲といえる。

7.風の丘

ノスタルジックなリコーダーのメロディにベース、そして吉良さんの低音ボーカルが
異国的で不思議な旋律を運んでくる。
「遠い国の夢だけで まわすよオルゴール」の部分でバックにオルゴ―ルが流れたり
イントロや所々に流れる風を切るような音など、緻密な音構成に惹かれる。

8.ハイド・イン・ザ・ブッシュ

メロ部分は神秘的で静寂、そしてサビでは一気に迫力のあるコーラスとなり
ドラム構成、そして所々に入る「ハイド・イン・ザ・ブッシュ」のかけ声と
緊迫感が一層強くなる。

9.ガラスの森

民族調、上野さんの透明感溢れる声、そして間奏部分のライライコーラスと
当時のZABADAKの世界観をたっぷりと堪能できる曲。
「時間より遠くから 哀しみだけ見つめてる」と繰り返されるコーラスの中で
何処か遠く不思議な世界に迷い込んだような感覚を覚える。

10.夜の彷徨

イントロで広がる音から一気にその不思議な世界へと誘われるかのようで、
やわらかくゆったりとした曲展開と上野さんの透明なコーラスがとても心地よい。

11.チグリスとユーフラテスの岸辺

ノスタルジック感溢れるメロディをバックに歌う吉良さんの叙情的な歌が
郷愁・遠い昔への浪漫を感じさせる曲。
夕陽に染まるチグリスとユーフラテスの川の岸辺に佇み
古人(いにしえびと)へと想いを寄せる……そんな情景が浮かんでくる。

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