姫神の音楽

縄文海流 -風の縄文Ⅲ-



風の縄文シリーズ第三弾、縄文海流。
第40回日本レコード大賞企画賞受賞作品。

Ⅰが土、Ⅱが風とすれば、Ⅲは海だろうか。
赤道直下の地域をイメージして作られており
全体的にワールド・ミュージック色が強くなった。
ヴォイスも、姫神ヴォイスに加え
赤道直下の地域の人々が参加している。

ジャケットは熱帯雨林とイルカの群れ。
冊子には海や空、雷などの写真が載っている。

1.ダヤックの子守唄

インドネシア・カリマンタン島に住む
ダヤック族の母親による子守唄。
艶やかな歌声に軽快なリズム、ウッドベースの低音が心地よい。
間奏部分の盛り上がりも幻想的。
歌詞は非公開なのであえて触れないが、熱帯の自然と共に生きる
母親らしい愛情に満ちた内容と感じられる。

2.赤道伝説

「赤道特集」テーマ曲。
神々の詩に比べて落ち着いたアレンジ。
姫神ヴォイスによる壮厳なコーラスは、祈りや鎮魂歌に近い。

3.ガゼルの歌

アフリカのサンプリングヴォイスを使用したエスニックなナンバー。
非常に独特な低音を奏でるハーモニーがクセになる。
密林を思わせるような音が非常に効果的。
合間に流れる笛の旋律と、低音ベースがたまらない。
姫神独自の民族音楽を切り開いた一曲。

4.青天赤天(アオアマ、アカアマ)

姫神ヴォイスと冷たいシンセ音による、静寂を帯びた曲。
カリマンタン島の森林火災から影響を受けたという。
火災を消す雨の癒し、といったところだろうか。
青天、赤天という曲名に反し歌詞は赤天、青天と歌っている。

5.神々の詩(海流バージョン)

神々の詩のロングバージョンといったところだろうか。
原曲に比べると少しリズムが軽くなっている。
基本的には原曲と同じだが、最後に転調したり展開は変わっている。
イントロの縄文語が印象的。

6.森の語り

太めのベースに乗せて、アマゾンの祈祷師による祈りの声が流れる。
語りのように淡々と流れるリズミカルなヴォイスが心地よい。
低音を効かせた笛の音色もまた渋くて良い。

7.霧

本アルバムとしては珍しい、ヴォイスを伴わないインスト曲。
密林の世界に広がる霧のように、神秘的な雰囲気を感じる。
鋭いベースに載せて流れるシンセと弦楽器の演奏、
バックで流れる笛の音色が絶品。

8.南天の海原

星吉紀の作曲による姫神ヴォイス曲。
南海の広大な海と、密林の温もりを感じさせるような壮大なコーラスに
シンセのメロディ、ストリングスの組み合わせが素晴らしい。

9.キリバスの天使

浮遊感あるリズムに乗せてキリバス島の子供たちが合唱。
一生懸命に歌ってる姿が浮かぶ、可愛らしい曲。
合間に流れる笛のメロディも素朴で親しみやすい。

10.ひかりの雨

夢心地な気分にさせてくれる、とても柔らかなインスト曲。
ゆったりとした南国風リズムに流れる笛の旋律は清浄さを感じる。
密林にしっとりと降る浄化の雨といったところ。
間奏部分のきらきらとした感じがまた、たまらない。

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