姫神の音楽

炎 -HOMURA-



「まほろば」「北天幻想」に続く平泉追想シリーズ第三弾。
NHK大河ドラマ「炎立つ」にあわせて制作されたアルバム。
元々、北天幻想の時点で平泉や藤原秀衡を焦点にあてられていたが
このアルバムはより交響曲的になり、大河ドラマの雰囲気に
あわせられている印象がある。

ジャケットは夕日の大空を羽ばたく鳳凰の姿。

1.風の祈り

「大地炎ゆ」の流れを汲む、平泉追想シリーズの名曲。
静寂の中に響く重厚感のある音から始まり
一分以上の長いイントロ、儚く美しい笛の旋律が流れる。
ジャケットに描かれた鳳凰のように、北天の大空を駆けるイメージ。
歴史の持つ哀しい宿命を感じさせるこの曲は
奥州藤原氏の安泰を想う秀衡の心情、または奥州合戦の
顛末に滅亡した藤原家への鎮魂歌といった所だろうか。
大河ドラマの「炎紀行」に使われている。

2.真秀にたかく月天

戦乱の時代を感じさせる緊迫感のある曲。
全体を通して使われている、滴のような重たい音が効果的。
主旋律はどこか不安な情緒が表れているようなメロディー。
イントロの重々しいストリングス、ヴァイオリンの旋律が
雰囲気を作り上げている。

3.炎の柵

まさに炎の燃え広がる戦場での場面、といったところだろうか。
非常に迫力のあるオーケストラである。
うねるような旋律、パーカッションが
激しい戦闘の場面を表している。
中盤は一転して憂いを帯びた儚い旋律。
戦の無情さ、哀しみを感じさせる。
そして終盤は再び激しい戦闘の場面へと移り変わる。

4.天地礼讃

前半はゆったりとしたリズムに愁いを帯びたような笛の旋律。
中盤はシンセが壮観なファンファーレを奏でる。
戦乱の時代の世に、北国の天と地の恵みを
感じさせるような一曲。

5.蒼い夢

ここからは静かなパートが続く。
低音を奏でる神秘的なシンセの音に、所々ムックリが響く。
北国の英雄はまどろみの中で後世を思い描いていたのだろうか。

6.朽葉いろ北にありて

秋の静寂に哀しみを寄せているかのような曲。
朽葉の中に溶け込んでいくような、儚い旋律が心うたれる。

7.風と星と青空と

アルバム中でも特に清々しさ・穏やかさを感じさせる曲。
隣人であった東北の風土の暖かさを身に受けているかのようだ。
特に後半の美しい旋律がたまらない。

8.大地炎ゆ~秀衡のテーマ~(新バージョン)

「北天幻想」に収録されていた「大地炎ゆ」のリコントラスト。
曲の展開自体はほぼ変わってなく所々に鳥の声などが追加されている。
原曲を少し交響曲的にしたような印象。

9.雲はてしなく

重厚なストリングスに、高く響く笛の旋律が
歴史という雲海の流れを思わせる壮大な曲。
儚さの中に、どこか希望すらも感じさせるような印象。
風となった英雄たちへ想いを寄せるイメージ。

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