姫神の音楽

姫神について

姫神(星吉昭)は宮城県栗原郡若柳町(現在の栗原市)出身の
シンセサイザー奏者。
岩手を活動拠点とし、日本の東北風土に根ざした音楽を紡ぐ音楽家。

父親が尺八奏者だったこともあり、幼き頃から
民謡やわらべ歌を身近に育った。

学生時代はジャズピアニストを目指し、
71年に電子音楽の全国大会で優勝。
電子オルガンの奏者、講師として全国を渡り歩いていた。

73年、東北地区指導講師に任命され東北へと旅立つ。
当時、星吉昭は東北を電子オルガンと無関係な世界と思っていたようで
言いようのない寂しさを感じていたという。

盛岡に移り住み、そこで東北の民謡、お祭り、生活に触れていくうちに
"日本のブルース"を感じたそうである。
自らの原点、東北風土に行き着き、東北人としての感受性が目覚めた。
これが大きな転機となる。

ある日、岩手放送からグループとして出演しないか、という話が
星の元に舞い込む。
そして地元のアマチュア、セミプロのミュージシャンに呼び掛け
グループを結成、「姫神せんせいしょん」の誕生である。

姫神の名称は岩手県盛岡市にある「姫神山」に由来する。
「せんせいしょん」をあえて平仮名にしたのは
日本的なニュアンスを込めたものだそうだ。


84年に「姫神せんせいしょん」を解散
星吉昭のソロユニット「姫神」となる。
岩手県和賀郡東和町(現在の花巻市)を拠点に
「北人霊歌」を発信し続ける。

85年、「ぐるっと海道3万キロ」の音楽を担当。
全国テレビへの初めてのデビューとなる。

97年、「神々の詩」のメインテーマを担当し、多大な反響を呼ぶ。
この頃から「姫神ヴォイス」による縄文語の楽曲が増え始める。

04年、心不全のため58歳で死去。
現在は長男の星吉紀が二代目姫神として活動中。
姫神せんせいしょん時代のメンバーも07年に
「せんせいしょん」を再結成している。

姫神との出会い

僕が最初に姫神の曲を聴いたのは97年。
ニッセイワールドドキュメンタリーで流れていた「神々の詩」でした。
当初はまだ幼く、音楽家についても無知な自分でしたが
生きとし生ける物、全ての万物の繋がりを縄文語で歌い上げた
壮大で力強いサウンドは、幼い当時の僕の記憶に
はっきりと刻まれていました。

ある時、ふと昔聴いた「神々の詩」を思い出し
調べていくうちに姫神という音楽家の名前を
はっきりと認識するようになりました。
そして姫神の音楽に触れ、確信をしました。

姫神の紡ぐ「東北風土に根ざした音楽」「日本人の心の故郷」
これぞまさに、自分の求めていた1つの表現の形なのだと…。

星吉昭自身もインタビューで東北に戻ったときの心境を
「人間は色々な意味で原点に帰るんだネ」と
語っておりましたが、自分が感じたのもまさにこの感覚でした。



▲姫神せんせいしょん時代の曲を聴きながら描いた絵。
 岩手県遠野郷をイメージ。

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